海外競馬コラム海外競馬コラム

編集員・君塚

2018/11/27 18:00
香港勢の主役(その1)
こんばんは。香港競馬担当の君塚です。本日のコラムでは、先日11月18日に行われた香港国際競走(香港スプリント、香港マイル、香港C、香港ヴァーズ)の前哨戦、ジョッキークラブスプリント、ジョッキークラブマイル、ジョッキークラブCの結果をご報告いたします。

まずはジョッキークラブスプリント。10月30日のコラムではこのスプリント路線においてはミスタースタニング、アイヴィクトリー、ホットキングプローンあたりが本番を前に、このジョッキークラブスプリントで対決することになるのでは?とお伝え。

実際にもこの3頭が上位人気となってレースが行われたのですが、優勝したのはホットキングプローン。この度、日本での免許試験に不合格となったことから香港での復帰が決まったモレイラ騎手が騎乗して見事に逃げ切りました。この馬、その10月30日のコラムでは“まさに新星と呼ぶべき存在”とお伝えしていましたが、これで通算成績は10戦9勝で重賞の勝利は3勝目となります。

この勢いはもちろん、本番の香港スプリントでも脅威ですが、1つ問題をあげるとすればその斤量。今回もミスタースタンニングやアイヴィクトリーといったG1ウイナーより、5ポンド、約2.3キロ軽い斤量での勝利でした。これが同斤量となる本番ではどう影響するのか?その点は気になるところです。

2着のミスタースタンニングは今シーズン2戦目となりましたが、前走休み明けのプレミアボウルではそのホットキングプローンから1馬身4分の1差の3着でしたが、今回はその差を半馬身差まで詰めました。徐々に調子を上げているのは間違いなく、更に先ほどお伝えしたように同斤量となる香港スプリントではホットキングプローンを逆転しても何ら不思議ではありません。

3着だったのはビートザクロック。この春のチェアマンズスプリントプライズでアイヴィクトリー、ミスタースタンニングに次ぐ3着となった馬でしたがこのジョッキークラブスプリントがそのチェアマンズスプリントプライズ以来の休み明け。これも本番に向けて順調なスタート切ったと言えるでしょう。

アイヴィクトリーは昨シーズン4戦4勝の負けなしでチェアマンズスプリントプライズを制したように成長著しい馬だったのですが、今シーズンはこれで3戦して2、10、7着といった成績。今シーズン初戦、1000MのG3戦ナショナルデイカップこそ2着も、ここ2戦の走りをみると本調子にないように思えます。

また今年1月のセンテナリースプリントCでミスタースタンニング、ビートザクロックを下して優勝したディービーピンがこのレースで復帰。さすがに10か月ほどの休み明けということもあって最下位に終わっています。この感じですと、ミスタースタンニング、ホットキングプローンが中心でアイヴィクトリー、ディービーピンがどこまで当日までに復調するか?といったところでしょうか?

ちなみに某ブックメーカーではホットキングプローン、ミスタースタンニング、ビートザクロック、ディービーピン、アイヴィクトリーを上位5頭人気として、それらについで日本のファインニードルをあげています。

続いてジョッキークラブマイルですが、11月6日のコラムでマイル路線は「ビューティージェネレーションの1強といった感じ」とお伝えしていましたが、やはりこのレースを勝ったのはこの馬でした。

マクリ気味にポジションをあげて4角先頭という早めの競馬でしたが、後続を寄せ付けず、3馬身差の圧勝。昨シーズンはG1戦を3勝も勝ったり負けたりしていましたが、今シーズンはこれで3連勝。パートン騎手との息もピッタリで、やはり本番の香港マイルも香港勢では間違いなくこの馬が主役と言っても良いと思います。

2着だったのはサザンレジェンド。この馬も11月6日のコラムでご紹介しておりましたが、今年のチャンピオンズマイルの3着馬。今シーズンはここまで条件戦で5着、G3のセレブレーションCで8着と冴えない成績でしたが、叩き3戦目となる今回2着と調子をあげてきています。

3着は古豪ビューティーオンリー。7歳馬で昨年の安田記念にも出走して6着だった馬ですが、極端な能力の衰えは感じさせないものの、昨シーズン11戦して1勝、今シーズンもここまで3戦して勝ち星がないので、勝ち負けを望むのは酷かもしれません。

その他、ピンハイスター、ボーンインチャイナ、シンガポールスリング、シーズンズブルーム、ナッシングライクモアあたりがこのジョッキークラブマイルに出走してくれば、その走りに注目したいとお伝えしていましたが、シンガポールスリング、シーズンズブルームが出走して4、5着ともう一歩の成績。(ボーンインチャイナはジョッキークラブスプリントに出走して6着)出走のなかったピンハイスターは怪我をしたようで、この秋、どうやら全休するそうです。

こちら、ブックメーカーはやはりビューティージェネレーションを断然の1番人気とし、それに次いで日本のモズアスコット、ペルシアンナイト、更にはサザンレジェンド、ビューティーオンリー、ナッシングライクモア、シンガポールスリングの順に並べています。

次回はジョッキークラブCを振り返ると共に、香港C、香港ヴァーズに関してお伝えしたいと思います。