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編集員・君塚

2016/09/13 18:00
年度代表馬のワーザーが…
こんばんは。香港競馬コラム担当の君塚です。ここ最近お伝えしておりますが、香港競馬は新シーズンに投入したものの、9月中は重賞戦がなく、それゆえにネタに困っております(苦笑)。

そんな中、香港競馬コラム担当としては非常に残念なニュースがありましたので、少々遅くなりましたが今回それをお伝えします。その残念なニュースというのは、昨シーズンの年度代表馬となったワーザーが故障を発生したというもの。

8月27日の調教を終えて厩舎に帰る途中、ワーザーは他の馬を蹴ろうとして脚を滑らせて、その際に後脚の腱を故障したそうです。なんて、やんちゃな馬なんでしょうね!

このワーザーに関しては今年の1月12日のコラムにて、恐らく日本のマスコミで誰よりも早く私が注目馬としてお伝えした馬。当時はオーストラリアから移籍して1戦しかしていませんでしたが、オーストラリアでサウスオーストラリアンダービー、クィーンズランドダービーで共に2着していたことから、もしかして香港移籍後に大活躍するのでは?とご紹介したのです。

その私の期待に応えて(?)、ワーザーは4歳限定の「香港クラシックマイル」「香港クラシックC」と共に2着となり、迎えた「香港ダービー」を優勝。そして最も印象を残したのが、続く「クイーンエリザベス2世C」で日本から参戦したラブリーデイ、ヌーヴォレコルト、サトノクラウンのみならず、地元の香港の先輩馬であるブレイジングスピード、デザインズオンローム、ミリタリーアタックといった強豪を相手に4馬身半差で圧勝。

日本で言えばダービー馬が宝塚記念で大楽勝、いや海外馬がいることを思えば、ジャパンCを圧勝したって感じですかね?その後に出走したチャンピオンズ&チャターCこそ、僅かな差で3着に敗れたものの、やはりクイーンエリザベス2世Cのインパクトが絶大であったのか、昨シーズンの年度代表馬に選出されたのです。

そんなワーザー、もちろん今シーズンも香港競馬の主役になることは間違いなく、私などは昨年の香港Cを圧勝し、今年引退レースながら同レース連覇を狙うエイシンヒカリとの対決を楽しみにしていたのですが、思いのほか今回の故障は重たいようで、今のところ、陣営は年内を休養し、来春の復帰を目指すようで、非常に残念に思います。

セン馬故に、来春に復帰しても年齢的な衰えは気にしなくて良いと思うのですが、「腱」といった箇所の故障は競走能力に影響しかねませんからとても気がかりです。

その一方で、ワーザーが不在となる今年の香港Cは、まだどんな馬が出走するのか分かりませんが、日本馬が優勝する可能性は十分にあるのではないでしょうか?もちろんその第一候補となるのが先ほど書いた昨年の優勝馬であるエイシンヒカリ。

ご存じのとおり、その香港Cを勝った後、この春には欧州に遠征し、初戦のイスパーン賞では衝撃的な走りを見せて圧勝。続くプリンスオブウェールズSこそ大敗してしまいましたが、現在もロンジンワールドベストレースホースランキングにて世界1位をキープしています。

そのエイシンヒカリ、既に来年から社台スタリオンステーションで種牡馬入りすることが決まっているそうで、この秋は天皇賞(秋)に直行して、その後に香港Cに向かいます。日本競馬ファンとしてはラストランを日本で見たいところですが、残念ながら天皇賞(秋)の後に2000m前後の重賞戦は金鯱賞やチャレンジCぐらいしかないですからね。

時に香港競馬との比較で日本の競馬について愚痴をこぼしてしまう私ですが、この秋、最初のG1戦となるスプリンターズSも、当初はオーストラリアの馬で、この春に香港のチェアマンズスプリントプライズを勝ったシャトークアに対して、JRAが『チャーター機を用意するから出走して!』と打診したような話を耳にしましたが、この馬どころか、結局は外国馬の参戦はゼロ。

ま、いろいろ施行時期とか賞金とか問題はありますが、日本の馬が海外に挑戦することは増えても、日本にやってくる外国馬はそのうちいなくなるのでは?と心配しています。もちろん、JRAさんはファンの事を考えて番組を作られているとは思いますが、何か外国馬がこれまで以上に多く参戦するような案はないものなのでしょうか?